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じぃじへの報告~どら一族のハッピーライフ~

じぃじへの報告~どら一族のハッピーライフ~

胸水との戦い.3

右側の管を抜く…。
そしてまた溜まる。繰り返してました。
処置をするたびに、じぃじの体力は奪われてました。

胸水がやっと落ち着いたのは6月の初め…。
管をつけていたので、ADLは車椅子でした。
でもできることは自分でしてました。生きたいって思いが伝わってきます。
右の肺に少し水があるので、管ではなく注射器で抜きましょうと言われました。これで一時退院も夢ではないと…。
そして事件はおこったのです。
注射器で胸水の部分ではなく、空気の部分を刺してしまったと。
じぃじは気胸になって、呼吸がしばらくできなくなってしまったのです。
私たちがついている時ではなかったので
隣のAさんがナースコールしてくれました。
緊急で処置がなされ、大事には至らなかったのですが…。

夜、指導医から説明がありました。
申し訳なかったと。
ちゃんと説明がなされ、誠意もみられたのでこの場は納得しました。
このような事がドラマではなく、本当に起こるんだと
痛感しました。所詮は人間のすること、自分の身は自分で守らないと…。

この頃から、ばぁばはお百度参りに行くようになりました。
東大阪にある石切神社に…。
できることはやっておきたい。じぃじのために何か…。
みんながそう思ってました。奇跡を信じてました。
じぃじのそばにずっと居ることができると信じてました。
人は簡単に死なないって言い聞かせてました、自分に…。


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